どの支点を主導にするかで、動きが変わる — 支点論から考える身体の使い方
- masafumi kawaguchi

- 2025年12月8日
- 読了時間: 3分
🧍♂️ 支点(主導部位)の違いで変わる「動きの質」
人が立つ/歩く/走る/ジャンプする。こうした基本的な動作でも、「どこを主導(支点)にして動くか」で、身体の使われ方、安定性、パワー――すべてが変わります。
多くの人は、無意識に「膝」や「股関節」を支点に使いがち。しかし、それでは以下のような弊害が起きやすい:
膝・腰・股関節への負担集中
動きの「連動性 (コネクション)」の欠如
力が分散し、出力や安定性が落ちる
一方で、支点を“体の中心”にすることで、これらの問題が改善される可能性があります。

✅ 支点を変えるとどう変わるか — 3タイプの“主導”とその特徴
主導部位(支点) | 説明 | メリット・デメリット |
膝(膝人間) | 膝関節を支点に上下運動や歩行を行う | 膝や腰に負担がかかりやすく、動作が分断されやすい |
股関節(股関節人間) | 股関節を起点に脚を使って動く | 柔軟性はあるが、体幹との連動が弱くなりやすい |
骨盤/仙腸関節(骨盤人間) | 体の中心である骨盤(特に 仙腸関節)を支点に使う | 体幹と下半身が一体となり、効率よく力を伝えられる/安定と柔軟性を兼備 |
特に仙腸関節は、上半身と下半身をつなぐ“橋渡し”の役割。この関節を安定させ、主導部位にすることで、体全体の動きが滑らかに、かつ力強くなる。
🧠 なぜ「骨盤主導 (仙腸関節主導)」 が合理的なのか?
・体幹の安定性 (Core Stability) が動きを支える
“コア (体幹)” が安定していると、下半身だけでなく全身の運動が連動しやすくなります。コアの安定性向上は、膝や股関節など下肢の負荷を減らし、怪我のリスクを下げる効果も報告されています。
・地面反力の効率的な伝達
歩行やジャンプでは、地面を押した力 (グラウンドリアクションフォース) を体に伝えて跳躍や推進に活かす必要があります。仙腸関節を安定させ主導部位にすることで、この反力をロスなく伝えやすくなります。
・動きの連動とバランスの両立
骨盤を支点にすることで、上半身と下半身が一体で動き、力の逆流・分散を防ぐことができる。結果として、よりスムーズで力強く、かつ疲れにくい動きが可能になります。
🔧 支点を変える実践 — “使える身体”を手に入れるには
支点の見直しは、単に筋力を鍛えるだけでは得られません。以下のような視点とトレーニングが重要です:
骨盤 (仙腸関節) の安定性を高める体幹・深層筋 (インナーマッスル) の強化
股関節や膝だけで動かさず、骨盤を起点に使う “意識的な動作パターン” の習得
上半身〜骨盤〜下半身の連動 (シークエンス) を意識した動き
日常動作や歩行、スポーツ動作における姿勢と体の使い方の見直し
実際、コア(体幹)トレーニングはヒップの可動性や腰・股関節の安定性を改善し、膝関節の負荷を軽減する可能性がある、という研究も報告されています。
🚀 まとめ:支点で変わる、あなたの動き――「骨盤主導」がもたらす可能性
私たちの体は、どこを支点にするかで、同じ動作でもまったく異なる「質」になる。筋力や体格より、「支点と使い方」 が、動きの効率、安定性、パフォーマンス、そして体の調子を決める。
「膝主導」「股関節主導」から「骨盤主導」へ――クアトロコアでは、その再教育を通じて、より自然に、より強く、より長く動ける身体を目指します。







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